せいぜいたのしくやろうぜ

書いてる人:二木

30代からはじめる映画鑑賞。感想記事は基本的にネタバレしているのでご了承ください。

はじめてのスタウォーズ① ドロイド萌えのエピソード4

 若い頃から「定番映画は老後の楽しみ」を合言葉に数々の名作をスルーしてきたが、映画館で見たスターウォーズ エピソード7の予告篇がなんとも楽しそうで、あれを是非映画館で鑑賞すべきとばかりに先日の地上波放送でエピソード4を初視聴した。三十余年の人生でSWの物語に触れたのはこれが初めてである。映画の宣伝にしっかり乗っている自分のチョロさも、この歳になると悪くないなと思える。

 結論から言えば、最初から最後までずっとR2-D2C-3POのやりとりにばかり興味が向いてしまった。私にとってこの映画は、SFやアクションよりも「ドロイドを用いた友情コント」という色が強いものとなった。
 まず、R2-D2が電子音しか発していないのに、皆が彼(?)としっかり意思疎通ができているのは何故なのか。C-3POはわかる、ドロイド同士でさぞ波長も合うであろう。しかしルークをはじめ大体どの人も、R2-D2と一切滞りなく会話できるどろか我々にもR2の発言している内容がわかるように会話してくれるの、わかってるんだけど私、こういうの、なんかめっちゃ好き…。
 そのR2-D2が任務のために、広大な砂漠を一人で淡々と移動し続ける風景がなんとも心細くていい。しかも途中でサンドピープルに捕まって(かなり重心が安定しているにもかかわらず、攻撃されてわざわざ前のめりに倒れてくれるそのわかりやすさ!)、売りに出されりゃC-3POだけルークたちに買われそうになり、なんとも切なげな音を出しながら遠ざかるC-3POの姿を見詰める…。私はこういう、非生物に心があるような描写にめっぽう弱いのである。そしてR2に対して常に浅香光代のような口調でくどくど説教をするC-3POの小うるさい雰囲気も愉快。言う事をきかないR2にうんざりしながらも、しっかり相棒として愛着が沸いてしまっているのが憎めない。

 勿論、ハン・ソロとチューバッカも負けないくらい素晴らしいコンビだった。彼らは全く違う種族で文化や性格が違うのを受け入れながら、お互いを尊重し合っているというのが会話からもしっかり見てとれた。チューバッカの繊細さを一番わかって気遣っているハン・ソロがあんなに気遣っているにも関わらず、レイヤ姫がチューバッカをあっさりと雑巾呼ばわりしているのは結構衝撃。

 肝心の物語については伝聞だけで把握していたものが大体あってた、というだけで特別今更書くようなこともないかと思う。ただ、ストーム・トルーパーやライトセーバーなど、SWのアイコン的な演出やデザインを目にするだけでテンションが上がってしまうSWファンの気持ちは大体わかった。もう、とにかくカッコイイのである。

 エピソード7へ続く。