せいぜいたのしくやろうぜ

書いてる人:二木

30代からはじめる映画鑑賞。感想記事は基本的にネタバレしているのでご了承ください。

はじめてのスタウォーズ② 現代を象徴するエピソード7

 テレビ放送でエピソード4のみ勉強して劇場で鑑賞。その記憶が新しいうちだったのもあるが、「エピソード7/フォースの覚醒」は4と全く同じストーリー展開だというのが一番の印象だった。これはおそらく「ルーカスの手を離れた新シリーズ一発目はSWをSWのまま現代っぽくしました! わかりやすくするためにも、旧シリーズの1作目とおんなじ話にするね!」という事なのだと思う。古くからのファンへの配慮であると同時に、ディズニー側の決意表明でもある。

 例えばヒーローが世代交代をして白人男性から女性&黒人になったことや、悪役がいかにも脆弱で繊細そうなナードボーイへ変化したところが「現代らしさ」の象徴だろう。しかしSWのアイデンティティともいえる話の古臭さは神経質なまでにそのままだ。社会的価値観の変化はあくまで物語の外側にいる観客に向けて表明されたものだ。作品の核には一切手を加えないまま、新しいイデオロギーを提示した手腕は見事だと思う。

 なんとなく吹き替えで観なきゃいけないような気分だったので、吹き替え版3Dで鑑賞。劇場公開しているうちに観に行って正解でした。オープニングの文字であらすじを説明する例のアレすら、3Dだとなんだかアリな気がしてくるから不思議だ。
 3D映画については元々あまり必要性を感じていなかったが、「ゼロ・グラビティ」以降の宇宙ものはすすんで3Dで観るようにしている。本作も立体視との相性はばっちりで、宇宙の地図なんかはとくに美しく描写されてたと思います。ただ、3D映画って奥行きが映えるように撮影するためか妙に顔のアップが多くなるなーと思う。
 BB-8はあざといくらいに可愛かったけど、ピン芸人だから萌えとしてはいまいちだったか。今後はR2-D2C-3POも復活するようなので、BB-8が金ピカからどんなツッコミをくらうのか楽しみです。

 たぶんエピソード5に続く(まだ観てない)。